

寅さん

丑さん

寅さん
これから占いを受けてみたいという方は、是非、占いの種類を知っておいてください。
この占いの種類を知らない為に、あっちこっちをさまよう「占いジプシー」の方を見かけます。
今回は、占いの種類を知る為の3つのポイントを解説します!
待って!占いを受けに行く前に!
四柱推命をやっていると、意外に勘違いされているお客さまが多い事に気が付かされます。
以前、女性のお客様にこう言われました。
「今度、〇〇へ旅行に行くんですけど、行くべきでしょうか?」
これは、四柱推命では分かりません。
方位の吉凶は「九星気学」ですね。
また、
「明日、彼に告白するべきでしょうか?」
と、相談?された事もあります。
これも四柱推命では分かりません。
「易」とか「タロット」で吉凶を占うべきでしょうね。
つまり、蕎麦屋に対して、ラーメンや、パスタを注文しているようなものですね。
これはお客様も損です。時間とお金の無駄です。
本当は、パスタ食べたいのに蕎麦屋に来てしまったわけですから。
占者もお客様も悲劇です(笑)。
予備知識として「東洋五術」を知る!
占い(命理学)の世界には、古来、「東洋五術」と言って、「命、ト、相、医、山」の5つがあります。
ざっくりと五術を見ていきましょう!
1.【命(めい)】
生年月日、出生時刻から、生まれながらの気質・先天運を知る事ができます。
貴賤寿夭吉凶富貧成敗、つまり個人の貴賤、富貧、吉凶、寿夭、成敗を見ます。四柱推命・算命学・紫微斗数・六星占術等。
2.【ト(ぼく)】
人間が巻き起こす日常のあらゆる吉凶、成敗、得失等が占えます。
断易・周易やタロット、カード占い等がこれにあたります。
3.【相(そう)】
実際に見える形(相)を通して貴賤寿夭吉凶富貧成敗を占います。
風水・手相・家相・人相・姓名学等です。
4.【医(い)】
東洋医学で、漢方薬・鍼灸・整体等の医術です。
5.【山(ざん)】
心身鍛錬や真理探究、呼吸法や食事療法を指します。
気功・呼吸・瞑想・太極拳・ヨガ等です。
この5つをもって、古来、仙人やら占術者のタシナミとしてきたわけですね。
俗に「仙道五術」とも言います。
そして、1から3までが一般に「占い」と呼ばれるジャンルです。
占いはこの3つのジャンルの違いを押さえておけばOKです。
「命・卜・相」それぞれのスタイルは?
「命・卜・相」、3つの占いのジャンルは具体的にどういうスタイルで行われるのでしょうか。
それぞれ3つのポイントを知れば、皆さんも納得すると思います。何故占い師があんなアイテムを使うのか。何故占いを、家(サロン)でやったり、繁華街の路地でやったり、出張鑑定したりするのか・・・。
【命(めい)】のスタイル
ポイント:生年月日を使って占います。
代表格は「四柱推命」ですね。このサイトでも取り上げている「占術の王」と呼ばれる占いです。
占い師が使用するアイテムは、人によりますが、あなたの「命式」が記された情報です。
命式を五行「木火土金水」に置き換えて、一枚の絵にする人もいますね。
命式を見ながら、占者と談話するというのが一般的でしょうか。
【命】のジャンルは鑑定結果を出すまでに計算と時間が必要です。占い師の自宅(サロン)や、ファミレス等で待ち合わせて談話するというスタイルがよく取られます。
最近は「コチラが鑑定結果です」と全文メールで来るパターンも多いですね。
そのうち人工知能(AI)が鑑定するかもしれません。
【ト(ぼく)】のスタイル
ポイント:タロットや筮竹などの道具を使用しておこなう占いです。
これは使う占い師によってアイテムがまちまちでしょう。
タロットならばタロットカードを使いますし、易(周易・断易)ならば、筮竹(ぜいちく)を使います。
筮竹は持ち運びが大変なので、筮竹の代わりにコインやダイス等で占う方もいます。私も易を学んでいる時、コインを代用していました。
「易」とは八卦(はっけ)と呼ばれる図象を二つ重ねたもので、全部で六十四卦の組み合わせが出来ます。
その六十四卦すべてに有難い「ご宣託」が付けられています。ジャラジャラやってどれが出るかは分かりません。いわゆる「当たるも八卦(はっけ)、当たらぬもハッケ」というやつです。
「卜」という漢字は、骨に入ったヒビの形を表しています。
昔、甲骨(カメの甲羅や骨)を焼いて、「ポクッ」とヒビが入ったら、そのヒビの形で吉凶を占っていました。「ぼく」という発音もこの骨が割れた音です。
その意味で言えば、神社のお御籤が一番「卜」に近いかもしれません。
神社を考えると分かりやすいのですが、個人の名前・生年月日等を要しないので、ビルの路地裏などで占う「街占(がいせん)、辻占(つじうら)」のスタイルが成り立つわけですね。
タロットも構造は同じです。なんのカードを引くかで吉凶を占うわけです。
出たカードはその人の潜在意識が必然的に引いたものであり、決して偶然ではない・・・みたいに言うんですが・・・実際どうなんでしょう。
一時期、私はタロットに凝って、実際にタロットで占っていたのですが、いまは全然やらなくなってタロットも捨ててしまいました(この理由については後述します)。
水晶玉なんかも「卜(ぼく)」のジャンルでしょうね。
水晶玉の翳りや曇り具合を見て吉凶を占うわけです。
ところで、この筮竹や水晶玉って、皆さんが思い描く「占い師」の最も一般的なイメージだと思うんですが(笑)・・・、実際、筮竹や水晶玉で占いをやっている占い師って、すごく少ないと思います。
四柱推命や風水、九星気学のほうがメジャーでしょうね。
まあ、「占い師」のアイコンとして分かりやすいからイラストなどに使用されるんでしょうけど。
【相(そう)】のスタイル
ポイント:手相や顔相、姓名、地相、家などの見た目で判断する占いです。
見た目で判断しますので、占者は対象を見やすくするアイテムを使用します。手相ならば虫眼鏡とかペンライトがアイテムになるでしょう。
もっともこれらの小道具は、対象をよく見るというよりも、専門的に占いをしている、という心理的効果を相手に与える小道具になってもいます。
地相・家相を占う「風水」ならば、羅盤(らばん)とよばれるアイテムを使います。
羅盤は、家の向きや、その立地環境を計測する道具です。物の配置を見て、エネルギーの流れや吉凶を占います。
風水は、必然的に出張鑑定になりますね。
・・・なんとなくイメージが掴めましたか?
「占い」には、基本的にいま紹介した3つのジャンルがあり、各ジャンルにはいろいろな「○○占い」があります。
「姓名判断は、厳密には、相ではなく命(めい)にいれるべきだ」などの、学術的な意見はあるとは思いますが、そんな事はどうでもいいのです。
重要なのは、それぞれに得手不得手がある、という事です。
自分の悩みを解決するのに最適な占術で占ってもらって下さい。
じつは「五術」は繋がっている?
3つのジャンルを取り上げましたが、これらの占いは、根っこの部分で繋がっているんです。
「命・卜・相」はもちろん、「医」も「山」も繋がっています。
これらの根っこには「陰陽」「五行」「十干十二支」「八卦」「九星」などの哲学が地下水脈のように流れているわけです。
個人的なことですが、私は「東洋五術」の概念を知って、タロットや占星術などの西洋系占いはスッパリとやめました。
(もちろんこれは、西洋系占いを否定するものではありません)
本場の中国では、四柱推命(八字)の達人は、同時に、風水や医学にも通じていないと本物ではない、と聞いたことがあります。
日本でも、昔の術者は、四柱推命はもちろん、風水や八卦にも通じていたわけです。
平安のスーパースター安倍晴明なんかは、魔術師のような立ち位置で漫画や映画になっていますが、安倍晴明なども「東洋五術」を様々な局面に応じて使いこなした術者だったんだと思います。
現代の占いには否定するべき箇所がウンザリするほどあるのですが、様々なことを学んだうえで、雑論を斬っていきたいと考えています。
まとめ

寅さん
「卜」は、おみくじ。
「相」は、見た目。

丑くん
でも、分類する事は大切だよね。